マイホームを建てる時の土地の選び方

この記事ではマイホームを計画し始めた人に向けて、自宅を新築する際の土地選びに役立つ基礎知識を紹介します。

なお、この記事は自分が実際に家づくりをする中でハウスメーカーの担当や不動産会社から教えて貰った事項や、自分で調べた内容を紹介しています。

既に土地を持っている方以外は、自宅を新築しようと思ったら土地から探さなくてはなりません。

実際に建てた家の間取りが気に入らなくても最悪リフォームである程度は何とかできますが、土地だけは変えられないので慎重な選択が必要です。

全てが理想通り100点満点の土地を見つけるのは非常に困難であるため、ある程度の妥協や思い切りは必要ですが、後悔しないための基礎知識を紹介します。

分譲地について

古くからある住宅地に出た空き地に家を建てるという選択もありますが、既にできあがったコミュニティに後から入ってご近所付き合いをしていくのは意外と大変なものです。

そんな方は、新規の分譲地を検討してみるといいかもしれません。

新規の分譲地はハウスメーカーや不動産会社が中心となり、これまで畑や田んぼだった土地を開発し、新たに数区画～数十区画（大規模なものは100区画を超えることもあります）の住宅用地を提供します。

新規分譲地の主なメリットは次の通りです。

• 同時期に住民が住み始めるため、これから新たなコミュニティが形成される
• 同世代（子育て世代）が多く、ご近所付き合いがしやすい
• 分譲地内は整理されているため、道路が狭くない
• 分譲地によっては景観にも配慮されており、良好な住環境が資産価値を向上させる
• 各区画がきれいな形（真四角に近い形）をしている（※）
  ※いびつな形をしていると土地の活用に制限が生じることがあります

分譲地によっては景観を守るために木を植えることを強制されたり、外構に制限があったりというデメリットも無いこともないですが、一般的にはメリットの方が多いと思います。

どうしても特定の地域に住みたい！というこだわりがなければ、新規分譲地という選択がおすすめです。

方角のはなし

方角と言っても風水的な話ではありません。気にする方は専門家に相談してください。
今回は方位の話です。

一般的に陽当たりの良さを考え、南向きの住宅（土地）が良いとされます。

東側や西側でも日差しはありますが、南側が一番日差しが入る時間が長いため、多くの人は南向きの土地を好みます。

日照時間の短いと「うつ」になるリスクが上がるという話も聞きますし、誰だって日が当たる暖かい家がいいですよね（夏は暑いかもですが）。

どの区画が良いかは分譲地の環境によって異なりますし、予算等を考慮して総合的に判断する必要があるので明確な正解はありませんが、区画によって人気の優劣はあります。

上記のようにA~Iの8区画がある場合、どの区画から売れていく（人気がある）と思いますか？
※面積は考慮しないこととします。

下図が解答です。

番号が小さい方から売れていきます（ここではA区画が1番人気でE区画が一番不人気）。

一般的に、隣家の圧迫感が少なく、開放的な角地が好まれるため、南側が土地であるA区画やC区画が人気です。

ただし、南向きの土地に家を建てる場合、リビングが南面道路に面するため、プライバシーが気になる！という方は注意が必要です。
※分譲地の場合、住宅地なので人通りは多くないと思いますし、塀などで目隠しをすることで対処は可能です。

反対に北向きの土地では、プライバシー面の心配は少なくなります。
また、間取りや住宅の配置によっては北向きでも十分な日照を確保することは可能です。

なお、当然ですが、人気のある区画ほど販売価格が高いため、予算と相談して購入区画を決めましょう。

住宅の配置

土地の購入を検討する場合、その土地のどこに家を配置するか、庭はどこにするのか、車はどこに停めるのか、その配置で日差しはちゃんとはいるのか…ということを考えてからにしてください。

前述の方角のはなしで出てきた分譲地のH区画を例に考えます。

H区画では、1方向（北側）からしか侵入できないため、北側が駐車場になります。
敷地面積が小さい、かつ車を複数台所有している場合、南側に十分なスペース（庭）を確保できない可能性があり、隣地との距離によっては十分な日照を確保できません。

建築面積を小さくするとか、車を縦列駐車する等の対策によって日照を確保することはできますが、制約が生じるため、土地選びはとても重要です。

繰り返しですが、土地を購入する前に住宅や駐車場の配置を検討しましょう。

また、北向き等の不人気な土地を購入する場合には、提案力のあるハウスメーカーを選択することも大切です。

人気のある区画を購入する方法

南側角地等の人気のある区画は、あなたが発見した時には既に「成約済」となっていることがほとんどだと思います。

これは、インターネット等に公開される前に既に売れてしまっているためです。

最近土地を探し始めたあなたが、1年以上前からずっと土地を探している人達と同じ土俵で戦う訳ですから、仕方がないですよね。

相手はずっとアンテナを張っていて、不動産屋やハウスメーカーに声をかけてあるので、一般に公開されるよりも前に土地情報を紹介してもらえるのです！

希望エリアに土地が出たら紹介してくれるようハウスメーカー等に依頼をしておきましょう、良い土地は一般に公開される前に売れてしまうものです。

場合によっては時間がかかるかもしれませんが、それぐらいの慎重さは必要かと思います。

まとめ

ここまで読んでいただいてありがとうございました。
最後にまとめです。

この記事の情報を参考に、あなたにとってベストな土地が見つかることを祈っています。